2026年2月20日に政府広報オンラインで配信された『日本今ばなし桃太郎』の動画が衝撃的すぎて反響を呼んでいます。
私たち日本人に馴染みの深い正義の味方・桃太郎が、鬼ヶ島の鬼たちによるディープフェイク動画によって、欲にまみれ正義を利用する悪者に仕立て上げられてしまったのです。
ディープフェイク動画を信じた仲間たち(キジ・猿・犬)は去り、育ての親でもあるおじいさん、おばあさんもディープフェイク動画の餌食となり、村人の誹謗中傷を受ける結果となってしまいます。
また、昔話風なレトロなイラストと桃太郎がSNSを駆使しているギャップに、どんどん引き込まれていく動画です。
この記事では、『日本今ばなし桃太郎』のイラストの作者やあらすじ、そのディープフェイク動画の意味もわかりやすく解説します。
みなさん、一緒に確認していきましょう!
【日本今ばなし桃太郎】あらすじ
決戦前夜の異変 — 消えた仲間たち
舞台は現代(令和)。
鬼ヶ島への出陣を翌日に控え、桃太郎と仲間たちは、固い絆と勝利への誓いを胸に、浜辺で眠りにつきました。
しかし、互いの健闘を誓い合った翌朝、目覚めた桃太郎の周りに仲間たちの姿はありません。
途方に暮れる中、携帯を手に取った桃太郎は、凍りつくようなメッセージに言葉を失います。
困惑する桃太郎のスマートフォンに届いたのは、
凍りつくようなメッセージでした。
「お前の本性は分かった」
「悪党の仲間でいる気はない」
「アンタには騙された。鬼ヶ島には行かない」
といった、身に覚えのない批判が綴られていたのです。
ディープフェイク動画が奪った絆と信用
何が起きたのか分からずSNSを開いた桃太郎は、愕然とします。
そこには、生成AIによって作られた「偽の桃太郎」が、酒を飲みながら
「鬼退治なんて興味ない、本当はお宝を盗んで一生遊んで暮らしたいだけ」
と語る偽動画が拡散されていました。
さらに、動物たちを駒として利用するような発言も捏造されており、仲間たちはその巧妙な偽情報を真に受けて、桃太郎を「裏切り者」と誤解して去ってしまったのでした。
身内もフェイク動画の犠牲に
急いで村に戻った桃太郎を待っていたのは、さらなる地獄でした。
おじいさんとおばあさんは、村人たちから激しい罵声を浴びせられ、詰め寄られていましした。
「衝撃‼︎おじいさんは柴刈りで違法開拓‼︎」や
「非道‼︎おばあさんは川で洗濯汚水を放流‼︎」などのタイトルで
おじいさん、おばあさんもディープフェイク動画を拡散されていたのでした。
桃太郎本人だけでなく、大切な人までも餌食にし、桃太郎に二重三重の苦しみを与えます。
SNSに上がった証拠(偽動画)を信じ込んだ村人たちは、桃太郎の声には耳を貸さず、かつての英雄に容赦なく「人としてありえない」「信じていたのに」と罵声を浴びせ、泥を投げつけます。
長年築いてきた信頼は、たった数本の偽動画によって完全に破壊されました。
影で笑う「現代の鬼」と我々への警告
この混乱を影で操っていたのは、鬼ヶ島の鬼たちでした。
彼らはモニター越しに村の崩壊を眺め、「バカな奴らだ、偽情報にまんまと踊らされて」と不敵な笑みを浮かべます。
動画の最後では、こうした「悪意のある外国からの偽情報」や「生成AIによるフェイク動画」が、個人の人生や国家の安全を脅かす現実の脅威(認知戦)であることが示されています。
「信じる前に立ち止まってください」という強いメッセージと共に、これは昔話ではなく「今の話」であると警鐘を鳴らして締めくくられます。
【日本今ばなし桃太郎】のイラストの作者は誰?
話の展開と同時に気になったのが、イラストの作風です。
そこで、どんなイラストレーターの方なのか、調べてみました。
【日本今ばなし桃太郎】の作者の情報は公開されていませんでしたので、特定することはできませんが、系統や作風から推定してみました。
和田ラヂヲ
プロフィールと経歴
1964年生まれの62歳(2026年現在)、愛媛県松山市在住。
1991年に『週刊ヤングジャンプ』でデビューしました。
漫画家としての活動にとどまらず、イラストレーター、タレント、ラジオパーソナリティとしても活躍しています。
代表作
- 『イキナリどうだ』(デビュー作・出世作)
- 『和田ラヂヲのここにいます』
- 『ロッキン・ラヂヲ』
- 『ハロー!和田ラヂヲ』
- 『わるい猫』
作風と魅力
シュールでクセになる和田ラヂヲさんの作品の特徴は
- 無表情なキャラクター: 喜怒哀楽が見えにくい淡々とした絵柄が、逆にシュールさを引き立てます。
- 独特の「間」: 予想外の角度から飛んでくるナンセンスなボケと、説明を一切省いた潔いコマ割りが、中毒性の高い笑いを生み出します。
- 高い画力: シンプルに見えて、実は非常に写実的で安定したデッサン力が、不条理なシチュエーションに妙な説得力を与えています。
一見すると「意味不明」なのに、気づけばその脱力感溢れるラヂヲ・ワールドの虜になってしまう、唯一無二の表現者です。
蛭子能活
プロフィールと経歴
1947年生まれの79歳(2026年現在)、長崎県出身。
1973年に伝説的な漫画雑誌『ガロ』に掲載された『パチンコ』でデビューしました。
1980年代後半からはバラエティ番組への出演が増え、その独特で予測不能な言動からお茶の間の人気者となりました。
代表作
- 『地獄に堕ちた教師ども』
- 『私はバカになりたい』
- 『黒いギャンブラー』
- 『ひとりぼっちを笑うな』
- 『蛭子能活のゆるゆる人生相談』
作風と魅力
蛭子能活さんは、稚拙に見える絵に計算された味がある「ヘタウマ」ブームの立役者の一人です。
客観的あるいは無関心の境地で物事を観察する、冷徹でリアルな視点が、読む者に強い違和感と笑いを与えます。
タレントとしての「おっとりした天然キャラクター」の裏側に、鋭く毒のある芸術性を秘めた、まさに「鬼才」と呼ぶにふさわしい人物です。
作者は不在
もしかしたら、特定の作者はおらず、AIでキャラクターも作風も作られたものかもしれませんね。
【日本今ばなし桃太郎】の意味は?
桃太郎が体験した「絆や信用の喪失」や「故郷の崩壊」は、決して他人事ではありません。
私たちが何の疑いもなく、流れてくる情報を鵜呑みにし、感情的に反応し、安易に拡散してしまうことそのことが、この現代における「鬼」の狙いであり、私たちの社会を内側から蝕む最大の脅威なのです。
今こそ、私たち一人ひとりが「デジタル時代の心の盾」を持ち、この目に見えない情報戦に打ち勝つ本質を見抜く力を身につけなければならないですね。
さもなければ、いつか私たちの「故郷」も、偽りの情報によって分断され、崩壊してしまうかもしれない、ということを伝えてくれているように感じました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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