2026年11月1日(日)に開催される第58回全日本大学駅伝。出雲駅伝で16年ぶりの優勝を果たし、学生三大駅伝の二冠を狙う早稲田大学で、注目したい選手の一人が山口竣平(やまぐち・しゅんぺい)選手です。
出雲駅伝では5区で区間新記録をマークし、アンカーの工藤慎作選手へ首位で襷をつないだ山口竣平選手。全日本でも、優勝争いを左右する走りに期待が高まります。
そんな山口選手は、どこの中学・高校で努力を重ね、なぜ早稲田大学を選んだのでしょうか。これまでの歩みをたどると、憧れの選手や先輩とのつながり、けがを乗り越えて走り続ける思いが見えてきます。
この記事では、山口竣平選手の出身中学・高校と主な成績、早稲田への進学理由を紹介。プロフィールに加え、かつて「大学で引退」を考えていたという進路への思いにも迫ります。
山口竣平の出身中学は津幡南中学校!陸上を始めたきっかけは?
山口竣平選手の出身中学は、石川県の津幡町立津幡南中学校です。
陸上を始めたきっかけは、小学5年生のときに出場した金沢市のロードレースで、8位に入賞したことでした。
その結果を受けて、親から陸上を勧められ、自身も「やってみたい」と思ったそうです。小学5年生の秋、11月か12月ごろから競技を始めたと、大学入学後のインタビューで振り返っています。
中学時代には、全国の舞台でも結果を残しています。3年生だった2020年には、JOCジュニアオリンピックカップ全国中学生陸上競技大会の男子3000mで4位に入賞。当時の活躍は地元の新聞でも紹介されました。
全国大会で入賞する力をつけた山口竣平選手は、中学卒業後、長野県の強豪・佐久長聖高校へ進学します。
山口竣平の出身高校は佐久長聖!選んだ理由と主な成績
山口竣平選手の出身高校は、長野県の佐久長聖(さくちょうせい)高校です。
全国高校駅伝でも優勝を重ねてきた強豪校で、山口選手自身も高校3年生のときに全国制覇を経験しました。地元・石川県を離れて進学した背景には、憧れの選手や先輩とのつながりがありました。
吉岡大翔への憧れと長屋匡起とのつながり
山口竣平選手が佐久長聖高校を選んだ理由の一つは、吉岡大翔(よしおか・ひろと)選手への憧れでした。
日本インカレ10000m決勝! 優勝🏅 山口竣平(早稲田大3年) 27分59秒47 準優勝🥈 吉岡大翔(順天堂大4年) 28分12秒22 試合後2人はお互い笑顔で話し合い、 表彰式では2人で写真も!! https://t.co/j8xTdvRNxx
— テレ朝陸上 🏃MGC🏃♀️全日本大学駅伝🎽 (@exrikujo1) April 24, 2026
吉岡選手は、佐久長聖高校で山口選手の1学年上にあたる長距離ランナーです。高校時代に5000mの日本高校記録を更新し、卒業後は順天堂大学へ進学しました。
もう一人、進学の理由として挙げているのが、長屋匡起(ながや・まさき)選手です。
長屋選手も1学年上の先輩で、佐久長聖高校では副主将を務め、卒業後は早稲田大学へ進みました。山口選手とは地元が近く、山口選手は「同じチームで一緒に練習したい」と思っていたそうです。高校だけでなく、大学でも同じチームの先輩・後輩として走ることになりました。
全国高校駅伝の優勝に貢献!高校時代の主な成績
山口竣平選手は高校時代、トラックと駅伝の両方で実績を残しています。主な成績をまとめました。
| 時期 | 大会・種目 | 主な成績 |
|---|---|---|
| 高校2年 | 全国都道府県対抗男子駅伝 | 4区で区間賞・区間新記録。MVPにも選出 |
| 高校3年 | 日体大記録会・5000m | 13分34秒59。当時の高校歴代5位 |
| 高校3年 | 全国高校駅伝 | 佐久長聖高校の優勝に貢献 |
大学入学後のインタビューでは、本人もこの3つを、高校時代の思い出に残るレースとして挙げています。
特に高校3年生の全国高校駅伝では、各校の有力選手が集まる3区で区間3位、日本人トップの走りを披露。佐久長聖高校の全国制覇を支えました。個人の記録だけでなく、チームの優勝につながる走りも、高校時代の大きな実績です。
山口竣平が早稲田大学を選んだ理由は?
山口竣平選手が早稲田大学を志望したきっかけは、佐久長聖高校の先輩とのつながりでした。
高校時代に一緒に練習していた長屋選手が早稲田へ進むことになり、自分も早稲田に行きたいと思ったと話しています。高校選びにも影響を与えた先輩が、大学への進路を考えるうえでも身近な存在だったのですね。
また、全国都道府県対抗男子駅伝のメンバーに選ばれた際には、佐久長聖高校OBで、当時早稲田大学に在籍していた伊藤大志(いとう・たいし)選手とも交流。大学の話を聞くうちに、早稲田への関心が高まったといいます。
入学後のインタビューでは、「僕は早稲田大学に駅伝をしに来た」と語り、出雲・全日本・箱根の学生三大駅伝すべてに出場して、チームに貢献することを目標に掲げていました。
入学後は、1年生から三大駅伝すべてに出場し、早くからチームの主力として活躍しています。
大学駅伝の成績と疲労骨折からの復帰
ここで、大学入学後の主な駅伝成績を振り返ってみましょう。
| 開催年 | 大会 | 区間・成績 |
|---|---|---|
| 2024年 | 出雲駅伝 | 3区・区間11位 |
| 2024年 | 全日本大学駅伝 | 5区・区間3位 |
| 2025年 | 箱根駅伝 | 3区・区間3位 |
| 2025年 | 出雲駅伝・全日本大学駅伝 | 疲労骨折のため欠場 |
| 2026年 | 箱根駅伝 | 3区・区間8位 |
| 2026年 | 出雲駅伝 | 5区・区間賞〈17分35秒・区間新記録〉 |
※箱根駅伝は年度ではなく、実際の開催年で記載しています。
順調に経験を重ねていた山口選手ですが、2年生の2025年には大きな試練がありました。出雲駅伝の4日前に大腿骨の疲労骨折が判明し、出雲と全日本を欠場したのです。
本人は部員日記で、後輩を引っ張らなければという思いから、自分を追い込み続けていたと振り返っています。
疲労骨折によって約2カ月間、競技から離れたことで、「自分は何のために走るのか」を考えるようになったそうです。その中で改めて実感したのが、これまで支えてくれた両親や恩師、トレーナーに、良い結果を報告して恩返しをしたいという思いでした。
復帰後の2026年は、トラックでも活躍。4月の日本インカレ10000mでは、27分59秒47で優勝しました。
中盤から抜け出した山口竣平が10000m27分59秒47! 「強さを証明できた」/日本IC 「望外の結果というか、自分でも『あれ?』という感じです」と驚き混じりに振り返った。 #山口竣平 #日本インカレ |月陸Online https://t.co/5IYcwLYwA1
— 月陸Online/月刊陸上競技 (@Getsuriku) April 24, 2026
さらに10月の出雲駅伝では、前年に走れなかった舞台で区間新記録を樹立し、早稲田の16年ぶりの優勝に貢献しています。
昨年は欠場した全日本大学駅伝にも、今年は7区にエントリー。
【全日本大学駅伝 区間エントリー発表】 11/1(日)の全日本大学駅伝、区間エントリーが発表されました! 1区(9.5km)本田桜二郎① 2区(11.1km)増子陽太① 3区(11.9km)吉倉ナヤブ直希③ 4区(11.8km)小平敦之④ 5区(12.4km)山田晃央② 6区(12.8km)堀野正太② 7区(17.6km)山口竣平③ 8区(19.7km)工藤慎作④ 補欠 瀬間元輔③、佐々木哲②、鈴木琉胤②、上杉敦史①、新妻遼己① ※最大3名まで変更可能です。 当日はSpoLiveでレース速報や選手コメントなどをお届けする予定です。 出雲駅伝に続く優勝を目指して、チーム一丸となって挑みます! 熱いご声援をよろしくお願いいたします📣 #waseda #全日本大学駅伝 #SpoLive
— 早稲田大学競走部長距離ブロック (@Waseda_Kyoso_LD) October 30, 2026
けがを乗り越えて迎える伊勢路で、どのような走りを見せてくれるのか期待が高まります。
出雲駅伝で山口竣平選手から襷を受け取り、優勝のゴールテープを切った工藤慎作選手。身長・体重や有名ランナーとの体格比較、これまでの経歴については、こちらの記事で紹介しています。
山口竣平のプロフィールと今後の進路は?
早稲田大学の主力として活躍する山口竣平選手。ここでは基本プロフィールと、大学卒業後の競技生活について語った思いを紹介します。
年齢・身長などのプロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 山口竣平(やまぐち・しゅんぺい) |
| 生年月日 | 2006年1月15日 |
| 年齢 | 20歳〈2026年10月時点〉 |
| 出身地 | 石川県金沢市 |
| 所属 | 早稲田大学競走部・長距離ブロック |
| 学部・学年 | スポーツ科学部3年 |
| 身長 | 168cm〈2024年の取材記事掲載値〉 |
| 出身中学 | 津幡町立津幡南中学校 |
| 出身高校 | 佐久長聖高校 |
| モットー | なんとかなる! |
同期からは、普段はお茶目な一方、陸上には真面目に取り組み、周囲を引っ張ってくれる選手と紹介されています。レースで見せる力強い走りに加え、仲間から語られる親しみやすい一面も魅力です。
大学で引退するつもりだった?競技継続への思い
山口竣平選手は、もともと大学卒業を区切りに陸上競技をやめるつもりだったと明かしています。
大学入学時には、SNSに「陸上人生最終章」と投稿。2025年9月公開のインタビューでは、高校時代から大学卒業後の引退を考えていたと説明しています。
しかし、大学で競技を続ける中で、その考えにも変化が生まれました。実業団の選手たちの姿に触れ、支えてくれる両親や指導者に活躍を喜んでもらいたいという思いも重なり、自分の限界まで走り続けたいと考えるようになったそうです。
卒業後の具体的な所属先については、2026年10月31日時点で、正式発表を確認できていません。
かつては大学を競技人生の最終章と考えていた山口選手。現在は大学3年生で、その先も見据えながら経験を重ねています。早稲田での活躍とともに、卒業後にどのような道を選ぶのかも楽しみですね。
まとめ
今回は、山口竣平選手の出身中学・高校、早稲田大学を選んだ理由や競技成績、今後の進路について紹介しました。
- 出身中学は、石川県の津幡町立津幡南中学校。 小学5年生のロードレースで8位に入賞したことをきっかけに陸上を始め、中学3年生では全国大会の男子3000mで4位に入賞しました。
- 出身高校は、長野県の佐久長聖高校。 吉岡大翔選手への憧れと、長屋匡起選手と一緒に練習したいという思いが進学の理由でした。
- 高校時代は、駅伝とトラックの両方で活躍。 都道府県対抗男子駅伝で区間賞・区間新記録とMVPを獲得し、高校3年生では全国高校駅伝の優勝に貢献しました。
- 早稲田大学への進学にも、先輩との縁が影響。 長屋匡起選手や伊藤大志選手とのつながりから関心を深め、入学後は1年生から学生三大駅伝すべてに出場しました。
- 2025年は大腿骨の疲労骨折で出雲・全日本を欠場。 復帰後の2026年には日本インカレ10000mで優勝し、出雲駅伝では5区の区間新記録で早稲田の優勝を支えました。
- 2006年1月15日生まれの20歳で、早稲田大学スポーツ科学部3年生。 身長は2024年の取材記事で168cmと紹介されています。
- 当初は大学卒業後の引退を考えていましたが、競技を続けたいという思いへ変化。 卒業後の具体的な所属先は、2026年10月31日時点で正式発表を確認できていません。
全日本大学駅伝では7区にエントリーしている山口選手。出雲に続く早稲田の優勝を目指す走りと、その先の競技人生にも注目したいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!




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